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CMナレーションのコツを伝授

2020年1月9日

CMナレーションは奥が深い

CMナレーションはかなり幅が広いのです。これは私が一番得意な分野で、地方局にいたせいもあって収録した数はゆうに1万本は超えています。最盛期(年末や入学式などイベントに合わせてCMを発注する企業が多い)は1日で10本なんていうときもありました。

特に地方のラジオ局というとCM単価が安いため時期が集中することもあります。

そしてテレビを見ていてもわかると思いますが、人気番組のスポンサーは非常に多いので番組を見ているのかCMを見ているのかわからないくらいCM本数が多い時がありますね。

またCMは番組スポンサーのレギュラー広告と番組と番組の間に流れるスポット広告に分かれます。レギュラーになりますと番組の前後にお約束の「この番組は●●に提供でおおくりします(しました)」が付きますね。スポットはこうした「提供」(クレジットという)はつきません。

CMナレーションはテレビは15秒、ラジオが20秒が基本です。あとはその倍や3倍4倍5倍の秒数になっています。ただ時たまラジオは30秒というのもあります。

私はラジオの人間ですから、テレビではなんというのかわかりませんが、ラジオはCMを「ステブレ(ステーションブレイクの略)」と言ったりします。

海外の放送ではCMをステーションブレイクと言っています。なんとなく聞きなれないこともあってかっこいいですよね。

ガラスの向こうから天の声(ディレクターの指示)があって「この後CMねぇ~」とか言われて「それではここでステーションブレイク」なんてカッコつけて生番組やっていましたが、いつの間にか使わなくなりましたが、今でも「ステブレ」は裏の表現では使われています。

さて、CMナレーションは原稿がないという方も多いと思います。しかし、これもニュース原稿と同じで新聞や雑誌などの広告のキャッチフレーズやディスクリプション(説明文)をリライト(書き直すこと)すれば簡単にCM原稿になります。

原稿用にリライトしなくても、そのまま広告を声に出して読めばそれがCMナレーションです。

あとは秒数だけですが、CMナレーションは、通常コピーライターなどが書いて実際読んでテレビなら15秒、ラジオなら20秒に収まる原稿を用意してくれます。

ここで重要なのが、広告主は何を要望しているのか?どんなイメージで読んでもらいたいか?などいろいろな側面を考えてCM撮りに臨まなければならないのです。

文書の「間」を考えたり文書の一部を立てたり、ゆっくり読んだり早く読んだり、声の高さも重要になります。

この練習は、コツをつかむには大変ですが、ある程度慣れてしまうとぱっと原稿を見て一度下読みするだけで、ポイントはどこでどう読めばいいということがわかります。

ここでは、こうしたCMナレーションに慣れてもらうため4つほど原稿を用意しました。

一つ一つ解説しますので、ダウンロードして実際に20秒(正確に言うと19.5秒)で読めるようにしましょう。

初級編をしっかり学んでいれば楽に読めると思いますが、初級編をある程度理解しているとかできる程度ではCMナレーションはうまくいきません。

以下練習用の原稿を用意しました。読んでいるうちになぜ段落が揃っていないのかがわかると思います。これはできるだけ低い段落までほとんど切らずに読む、あるいは改行時点で少し息継ぎをするなどを注意喚起をしていると思ってください。

では20秒でしっかり読む練習をしてください。

CMナレーション1(時計・・・カッコよく)

まず一つ目ですが思いっきりカッコよくそして重厚感がある読み方をします。特に「」は立てなければなりません。また最後の行をしっかりはっきり話さないと尻切れトンボになります。ちょっとカギカッコがつぶれている部分がありますが『「原点回帰」を』ではなく「原点回帰を」の「を」までは切りません。ここが注意点です。

CMナレーション2(食品・・・さわやかに)

このCMナレーションはできれば声のトーンは高めが良いでしょう。この広告はとにかくさわやかに読むことです。そして最後の行はひと呼吸置く(間を作る)感じで立てて読むようにしましょう。
2行目から3行目は一気に読まなければならないので長音ができてないときっちり読めないかもしれません。

CMナレーション3(美容系・・・淡々と)

このCMナレーションは商品ではなく企業イメージのCMナレーションです。こういうCMはあまり感情移入をせず淡々と読むことです。しかし、棒読みということではありません。3行目のカギカッコは間をおいて立ててゆっくり読むことが重要です。そして4行目からは淡々と読む、そして最後の3行はスピード落とし、最後の1行はしっかりじっくりそして淡々と読むことです。

CMナレーション4(薬品・・・多少感情移入が必要)

このCMナレーションは短いのですが、前後の文書を意識してゆっくり読むことが必要です。これを普通に読むとたぶん15秒でも収まってしまうでしょう。これをどこをゆっくり、どこを早くメリハリをつけて読まなければなりません。3~4行目は多少感情移入が必要でしょう。最後の1行はじっくり間を取ってゆっくりはっきり、そして最後の言葉「イ」をぐっと止めるようにして読むことがコツです。しっかり20秒で読めるかどうか試してみてください。

余談:ちょっと話がそれますがあなたはこれを「0」ゼロと読みますか?それともレイと読みますか?個人的にはゼロが一般的ですが、レイと言ってほしいというスポンサーもいるので都度CMディレクターに聞いたほうがいいと思います。このほかにも細かいことですがいろいろスポンサーがこう読んでほしいという言葉がありますので、ここは忠実にスポンサーの注文に従いましょう。

この4つのCM原稿は私が雑誌やインターネットから広告文をピックアップしてリライトしたものです。できるだけ本物のCMナレーションように作ってあります。20秒という限られた時間の中で徹底して読み深めてみることがとても大事だと思います。

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2020年1月9日